もともと長く自営業で、夫婦一緒に働いてきたので、職探しのポイントは「夫婦で働けること」だったんです。また、がんばった分自分に返ってくる“経営パートナー”のシステムも、やりがいにつながると思いました。それでも、さすがにスタート前は不安で、面接帰りに「はかたや」を訪ね、その店のご夫婦に話を聞きました。そこで収入面のことなどをじっくり教えていただいて、「これなら大丈夫かも！」と思い、店を始めることにしたんです。 　夫婦が一緒だと、お互いに励まし合いながら仕事できますし、「阿吽の呼吸」でわかりあえるところも多い。気兼ねもしなくて済みます。ふたりで同じ目標に向かって歩けるという喜びも大きく、大変な思いも分かち合える。これは何よりの幸せです。

大野城店の開店と同時にこの店の経営パートナーとなり、今年で10年を迎えました。おかげさまで現在も、毎月売上げが右肩上がりを続けています。特にオープン当初の5ヶ月は、毎日昼の時間帯だけで予想以上のお客様が来店され、大忙し！という状況でした。今も増え続けているといった感じです。収入も前職時よりもアップし、安定してきました。自分の目標としていた年収にも手が届きそうで、「目標をきちんともって努力すれば叶う！」ということを実感しています。
夫婦でいつも大切にしてきたことは、味はもちろんですが「スピード」と「接客」。平日昼のお客様は1時間という昼休みの中で、食事をとられるわけですから、少しでもお待たせせずに食べていただいて、ゆっくり休憩をとられるように、スピーディーな対応を心がけています。また、心通うような接客もポイント。お子様ひとりにも大人と変わらないように声をかけ、「また、来たいね」と思ってもらえるような丁寧な対応をしています。もともと自営のときも妻は接客を担当していましたので、そのあたりは安心して任せています。

現在6名のパートさんが入り、常時5名体制で店を運営しています。パートさんへの接客指導は細かい方だと思いますが、うれしいことにみなさん長く続けてくれています。夫婦でやっているから、家庭的な雰囲気が作れているのかもしれません。
また、リピーターさんが多いというのもやりがいにつながっています。「お休みだと寂しいね」、そんな声を聞けると「あー、この仕事を続けてきてよかったな」と本当にうれしくなります。
気がつけばあっという間の10年。夏の暑さはさすがに体力を消耗しますし、12時間という労働も決して短くはありません。でも、この仕事を選んで本当によかったと心から思えますし、これからも元気が続く限り働き続けていきたいと思っています。